お彼岸⋯亡き人をしのび、信仰を深めるときです。 お彼岸といえば、春分・秋分の「中日」をはさんで前後三日間、合わせて七日間を指します。 彼岸は、梵語パーラミター(波羅蜜多)に由来する言葉で、向こう岸に渡るという意味です。 迷いの此岸(しがん)から悟りの彼岸に渡るための努力精進する期間を言います。  お基参りをして亡き人をしのび、今生きている自分たちの信仰をより深め、仏の御教えを実践するときともいえましょう。寒さの厳しい季節を乗り越えた、この時期こそ自らを振り返り、先祖に思いをはせ、充実した毎日を送るようにしたいものです。

お釈迦様はお盆の儀式を通じて祖先を崇敬し親に孝養し、一家協力和合して、あらゆる生物を愛し、報恩謝徳の生活を身を以って実行しつつ仏教の根本義とも申す「和」の妙諦を優しく説いておられます。 日本では推古天皇十四年(六〇六)の無雁から盂蘭盆会が行われております。盂蘭とは倒懸と申し人を倒(さか)さにつり下げた苦しみです。 仏教の行事中一番民発化された「盆踊り」「棚経「せがき」「大文字」など親しみを感じます。 私共は、み仏の教えを信じ、其の洪大なる恵みを分ち合い安らかな日々を送るために心からお盆の行事を修行し報恩感謝の誠をつくしあいましょう。 お盆結願の日に本堂に於いて、午前十一時より山門特別大施餓鬼の法要を厳修いたします。昨年来の新仏は勿論、年忌に当っている仏や、家内安全、子孫繁昌、福寿増長、福徳円満をお願いされる方々は施餓鬼をして下さい。 本堂にて法要ののち、久遠廟に於いて、法要を厳修致します。

人は皆その年々の気を稟けて生まれるものであります その星が吉凶表に書いてある如く年々順に廻っていきますから、善い年と悪い年とができるのであります。星祭と云うのは年の変わり目である節分に、その当たり星を祭って悪い年は、悪事災難を免れるよう善い年は一層善くなるように 祈るものであります。  何人もその年の無事幸福を願わないものはありません。この意味で、七福即生 七難即滅 の祈祷を致します。 御一族・御知人の方々へもおすすめいただいて一月末日までにお申し込みください。 自身及び他人の喜事を共に悦ぶことは神仏の御教であります。